北九州点描

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北九州空港
  北九州市小倉南区・京都郡苅田町  [2014/06/21]
 

 
2006(平成18)年3月16日、新たに北九州空港は開港しました。前日の3月15日に、旧北九州空港は閉港しました。旧空港は、東側は曽根干潟の北側の海岸で、西から北側にかけて竹馬川が流れ、東の曽根干潟に流れ込み、南側は曽根の市街地になっていました。1600mと滑走路が短く、一方が海岸で開かれていますが、三方は山に囲まれ、特に北西に足立山が迫り、霧が発生しやすい地形のため離着陸が難しく、欠航もある空港でした。新空港は、周防灘の沖合3kmの海上空港で、北はすこし西に、南は少し東に向いている人工島で、南北に長く、長さが4,125m、幅900mで、空港には2,500mの滑走路が1本あります。行政区域としては、空港島の北は北九州市小倉南区空港北町、南は京都郡苅田町空港南町になります。

戦中の1943(昭和18)年、陸軍は曽根の水田と塩田を買収して飛行場の建設に着工しました。一方は海ですが、三方は敵に発見されにくい山に囲まれた地形でした。翌1944(昭和19)年9月曽根飛行場は開港しますが、未完でした。陸軍部隊に学生の勤労も加わって設営に勤めましたが、終戦時にも完成されませんでした。1945(昭和20)年8月の終戦とともに米軍に接収されました。1953(昭和28)年接収は解除され、一部は地元旧地主や農家に解放され、大蔵省の所管になりました。

1956(昭和31)年全日空の前身会社が小倉・大阪間の定期路線を開設しました。翌1957(昭和32)年小倉空港になり、大蔵省から運輸省に所管が変更されました。1962(昭和37)年ターミナルビルが完成しました。1973(昭和48)年には北九州空港と改称されました。しかし、当時は滑走路1500mと短く、気象条件も難点があり、ジェット機を使用できず、YS−11等のターボプロップ機を使っていました。このため利用者は減少していきました。1975(昭和50)年の山陽新幹線の小倉開通は、その傾向に輪をかけました。1983(昭和58)年には定期便が廃止されました。

1970年代から飛行場の大型化整備計画がありました。北九州都市圏発展のためにも、新空港の建設を国に要望していました。1981(昭和56)年の第4次空港整備計画に採択され、周防灘沖に新空港が建設されることが決定されました。それまでのつなぎとして、翌1989(平成元)年滑走路を1600mに延長する工事が開始され、1991(平成3)年東京への定期便が再開されました。

関門航路、北九州港、苅田港の浚渫土砂の処分場として、周防灘の沖合3kmに苅田沖土砂処分場が計画され、1977(昭和52)年工事が開始され、その後浚渫土砂の受け入れが始められました。1981(昭和56)年には新空港の建設が決まりました。苅田沖土砂処分場の北側に、新門司沖土砂処分場の建設が1994(平成6)年始められ、両土砂処分場が新空港建設予定地であるため、この年が新空港建設開始となりました。空港島の護岸工事や埋立工事は、関門港の整備事業として行われました。苅田沖の埋立が終わり、海上空港であるため空港連絡橋の工事に着手し、苅田沖の地盤改良工事を始めました。新門司沖の埋立が終わり(一部は開港後も処分場として機能しています)、土地改良工事を始めました。その後、ターミナルビルの建設に着工し、滑走路・誘導路の舗装工事を行い、2006(平成18)年新北九州空港として開港しました。正式に北九州空港になったのは、2008(平成20)年でした。

2006(平成18)年3月の新空港開港と同時に、スターフライヤーが東京(羽田)・北九州間に就航しました。同社は北九州空港を本拠とし、同空港内に本社があります。スターフライヤーがエアバスA320を採用し、全日空が同機を使い、北九州空港発着便を持たないことから、両社は共同運行便を運行し、資本関係にも発展しています。他に日本航空が東京(羽田)・北九州間に就航しています。同空港の出発は午前5時台からで、到着は深夜0時台までで、海上空港の強みが発揮されています。

新空港へ直接入る鉄道はありません。最寄りのJRの駅は、日豊本線の朽網(くさみ)駅と南隣の苅田駅です。両駅からは路線バスが運行されています。道路網は整備されていて、高速道路の東九州自動車道の苅田北九州空港ICから空港連絡道の県道245号新北九州空港線を通ってスムーズに到着することができます。北九州市内や中津市から空港連絡のエアーポートバスが運行されています。
中央は東九州道の苅田北九州空港ICからの道路で、国道10号線を跨ぐので、高架道路になっています。下に国道10号線の松山入口交差点があります。ここで県道245号新北九州空港線に入って来ます。新空港開港を控えた2006(平成18)年2月九州道との北九州JTCから苅田北九州空港IC間の東九州道が開通しました。県道245号新北九州空港線は新空港開港にあわせて、2006(平成18)年3月供用が開始されました。東九州道は福岡県北九州市から大分・宮崎県を経由して、鹿児島県鹿児島市に到る約436kmの高速道路で、2014年度にはかなりの部分が供用されます。
   
県道245号新北九州空港線を東に進みますと、県道25号門司・行橋線と交差する空港・IC交差点に出ます。左手からは国道10号線曽根バイパスからの車両が県道を経由して来ます。空港へは県道新北九州空港線を進みます。
これは次の苅田臨空産業団地交差点です。右手に松山城跡の松山が見えます。その山頂からの空港の眺めを見に行きましょう。苅田臨空産業団地交差点を右折し、突き当たりを左折します。小川を渡って右手に入る道がありますので、住宅地に入って行きます。突き当りを左折し、更に突き当たりを左折し、左手に松山城跡の案内がある駐車場があります。
 
   
駐車場から山手に入って行きます。あぜ道を左手に入って行くと、山道になります。標高127.9mの松山城跡の山頂まで20分程度です。山頂から北九州空港を眺めます。右の島は間島で、そこから海岸まで曽根干潟です。干潮になると干潟が現れます。一番高い山は標高597.8mの足立山で、その下に白い箇所があります。そこは旧北九州空港跡地に建設された病院や工場です。
松山城跡については、「北九州の近隣」の「苅田町」をご覧ください。
曽根干潟や間島については、「北九州点描」の「曽根干潟」をご覧ください。
旧北九州空港については、「北九州点描」の「曽根」をご覧ください。
右に見えるのは、県道245号新北九州空港線の北九州空港連絡橋です。松山山頂から連絡橋の手前まで約2.2kmで、空港島まで約4.5kmです。県道新北九州空港線の左手に平たく細長い岩礁の毛無島が見え、その先に、羽島が見えます。県道は空港連絡橋を渡り北九州空港に着きます。
右から、東横イン、管制塔、ターミナルビルです。東横インが一番高い建物です。ここからターミナルビルまで約5.5kmです。海面に点在するのは牡蠣養殖筏です。周防灘の北九州市から豊前市にかけての沿海を豊前海と呼びますが、そこで養殖された牡蠣は殻付きで販売され、「豊前海一粒かき」と名付けられています。
小川を渡って入って来た道路まで戻り、来た方向の反対側に右折して進みますと、県道の松山城跡下交差点に出ますので、右折して県道245号新北九州空港線を進みます。先方左手に毛無島が見え、空港への連絡橋になります。連絡橋を渡って行くと、左横に羽島が見えます。大きく左にカーブして橋を下りて行くと、右手にターミナルビルが見えてきます。
空港から連絡橋を見ています。北九州空港連絡橋は、全長3km、海上部2.1kmで、幅員は22mです。中央部がアーチになっていて、その下は、船が往来できるようになっています。4車線で、片側に歩道がついています。
空港から西側を眺めています。中央は間島で、その先は曽根干潟です。間島の右側奥に旧北九州空港はありました。右の山は標高597.8mの足立山です。左の山は標高711mの貫山です。
ターミナルビルの前は駐車場で、普通車1780台が駐車でき、普通車は1時間210円、1日520円の料金になります。
空港ターミナルビルは3階建てです。ビルの入口の横にはバス停やタクシー乗り場があります。
北九州空港の公式サイトは下の通りです。
  http://www.kitakyu-air.jp/
ターミナルビルの1階です。入って右手に総合インフォメーションがあり、2階への階段・エスカレーターの奥に到着口があり、その前が到着ロビーです。到着ロビーの横にコンビニがあります。
   
2階に出発ロビーはあります。左手に国内線の、右手に国際線のチェックカウンターがあります。こちらは国内線のチェックカウンターが見えます。このフロアーには物販店がカウンターの向いや横にあります。お土産や空弁が売られています。  
   
3階へのエスカレーターの横の奥は、搭乗待合室になります。
2階のチェックカウンターのある出発ロビー部分は吹き抜けですが、奥の搭乗待合室部分の階上が3階になり、展望デッキとレストランがあります。
   
3階の左手は北展望デッキがあり、右手にはレストランと南展望デッキがあります。展望デッキは屋外になります。  
   
南展望デッキには、100円の有料ですが、空港には珍しい足湯があります。
足湯は天然温泉ではありませんが、イオン化作用が強い薬石光明石を泉源体としたもので、つるつる素肌の湯です。
   
滑走路は大型機が発着できる2,500mです。国内線は、スターフライヤー、スターフライヤーと全日空の共同運航、日本航空が運航する東京便が主です。緑の部分の先が滑走路で、その先の周防灘が帯状に見えます。北九州空港は海上空港のため、24時間の運用が可能です。  
   
地元で新航空会社のスターフライヤーは、新空港の開港に際して、エアーバスA320型機を就航させました。黒い機体、全席レザーシート、広い座席間隔などで評判になっています。
スターフライヤー(SFJ)の公式サイトは下の通りです。
 http://www.starflyer.jp/


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